抗体をつくる主体はリンパ節 2
戦前はアレルギー体質と同じ意味で、胸腺リンバ体質という言葉がよく使われました。
たしかに、首が細く、色が青白い、首のリンパ節が腫れて、触れなくてもその形がはっきりわかる子供は、虚弱で過敏であることは事実です。
しかしすくなくとも、皮膚のアレルギーでは、抗体をつくる主役はリンパ節です。
いろいろの動物実験でもそれが証明されています。
はじめて体内にはいった物質に抗体をつくるようになるには、早くて7日、3~六週間、ときに数か月もかかります。
一度ある物質(抗原)に対する抗体をつくるように記憶されたリンパ節の細胞は、その物質が当分はいってこなくても、数年から十年以上も記憶を失いません。
何年かして抗原がはいって、その刺激がリンパ節の記憶細胞に伝わると、急速に抗体産生を思いだして開始します。
産生された抗体は血流にはいり、またはそれを運ぶ細胞にのせられて、抗原の侵入した皮膚へと続々と進撃します。
そして抗原と抗体の量が適当のレベルに達すると、アレルギー炎症が起こるわけです。